盛る黒猫 [猫話選]
今日、近所に山ほど黒猫がいてビックリ! それが全部子猫でぇ、あまりのかわいさにかき集めて積んでいったらぁ、でっかい黒い塊になってぇ、それがもうでっかくなった分かわいさも倍増しちゃってぇ……えっ!? 違うだろって?
はい、そうですね。
“盛る=もる”
じゃなくて
“盛る=さかる”
……ですよね! 知ってるよ! ね、じゃ、はい、以下本編!!
去勢してないウチの飼い猫『痔漏』(黒・雌)が盛っている。
飼いだしてからもう何度も盛っているので、あの超音波発生鳴き声には動じなくなった。
まあ、慣れでしょうね。
で、最近気付いたのだが、盛っているときと盛っていないときではどうにも顔が違う。
最初は気のせいだと思っていたのだが、やはり違う。
そう、盛り顔は盛ってない顔に比べて3割かわいさアップしているのであるぅぅぅ!
……いやいや、親馬鹿じゃないよ。
なんかふっくらしてくる。目も潤んでいるように見える。
かみさんも痔漏が盛ると「またかわいくなっちゃったのぉ」(なでなで)としていることからして、俺だけがかわいく見えちゃっているパターンではないだろう。
その辺をうろついている男猫を誘っておもむろにぶち込んでもらうための雌猫の生態。その生き物くささ、悪くない。
ただ問題がある。
だって、普段からかわいいのにぃ、かわいくてつい抱きしめたくなっちゃってんのにぃぃ、盛っているとかわいくてかわいくて可愛すぎてぇぇぇ、気が狂いそうになっちゃうよぉぉぉぉぉ! ねぇ、ジータン!(なでなで) ジータンってば!!(なでなでなでなで………)
はいはい。かわいい、かわいい。
(以上、盛る主人のお話)
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