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高専ロボコンをTV観戦後のつぶやき [妄想選]

 タイムマシンに乗って中学生の俺に会い、高専という選択肢があることを教えてやりたい。


 ……と、思ってたけど、今、風呂に入って考えた。そして気付いた。

 今からでも遅くないんじゃないかって。高専に入ること。

 36、遅くない。

 今年の入試までまだ2ヶ月近くある。この2ヶ月勉強して高校受験レベルをクリアできる脳に戻せばいい。できるのか? この歳になってできるのか?……いや、やらないうちからできないって思うなよ。そうやって俺は今までの人生逃げてきた。だから今も迷っている。迷っているからこそ、高専で無心にロボットを作っている彼らに、迷わず機械に向き合っている彼らに、心を動かされたんだろ? 他の何にも目をくれず、一心不乱に向かっている彼らに憧れたんだろ? それもロボットっていう、お前が本当は作りたかった物。ロボットを作ることだけを考えて、自分の夢描くカッコイイロボットを作ることだけに向かって、向き合って、楽しいという気持ちだけで懸命に生きていられる、彼らと一緒にやりたいと思ったんだろ? やりたいんだろ? やっていたいんだろ?
 今からでも遅くはない。
 高専を受ければいい。
 そして受かればいい。
 そして通えばいい……


 2008年の春。
 昨年末、数年ぶりの受験勉強も明確な未来が描けていると苦にならず。結果、こうして校舎を臨む道を歩く彼の気持ちは、暖かさを運び始めた春の青空よりも遙かに晴れ渡っていた。
 そう、今日から彼は高専へ通い始めた。
 校門を抜け、玄関を入り、下駄箱へ向かう。真新しい上履きに右足を入れると、彼は内で沸き立つ清々しい気持ちを噛みしめるように笑顔で上を見上げた。そのまま廊下を右に進み、職員室を右手に見ながら階段を上った正面が彼の教室だった。18年ぶりとなる教室。彼はうしろのトビラから中に入った。
 机に貼られた名前を見ながら歩く。
「高橋、前島、、、上野。ここか」
 彼は席に着いた。左右の席にはすでに彼と同じ新入生が座っていた。何か得も言われぬ期待を胸に道具を机の中へしまおうとした時、彼はその双方から視線を感じた
 彼は右に座っていた若い男の方を向いた。
 男は視線を避けるように首を逆に向けた。
 今度は左に座っている男の方へ。
 同じように左の男も首を逆に向けた。
 そこで扉が開き、担任の教師と思しき男性が入ってきた。

「えーっと……あっ、お前が上野……さん、って呼んだ方がいいですよね? えーと、たしか年齢が三十……」
「36歳です」

 左右に座っていた男たちはじっと彼を見るとすぐに首を逆に向け、思った。

『36……オッサン』

「あ、あの、僕は生徒なんで、上野さんなんて“さん付け”はしなくていいです」
 彼は右手を左右に振りながら、続けた。
「先生と生徒の関係なんで、上野って呼び捨てでいいです。全然、いいです。なんかそれが気分的に難しいというのであれば、気軽に上野クンだとか、上野ク〜ンだとか、上野チャ〜ンだとか、なんなら上野マ〜ンだとか、上野マ〜ンお疲れチャ〜ンだとか上野チャ〜ンお疲れマ〜ンだとか……つーか、お疲れマ〜ンってなんだよ!(怒) カッコイカリ!なんつって! なんならクラスのみんなも言っちゃえば、いいじゃん! 言っちゃいなよ! YOUたち言っちゃいなよ!! ジャニーさんのモノマネ!なんつって!!!」

 静まりかえったクラスの全員と担任は、思った。

『36のオッサン……絡みづらい』

 こうして上野は5年間、まるっきし友人ができなかったので、あった……。




 妄想なのに、死にたくなったよ!
 えーと、36のオッサンが多感な15、16の集団に放り込まれたら、百パー誰にも話しかけられませんし、結果、友だちもできませんし、つまりは共同作業を余儀なくされるロボコンなんて出場できるわけない。無理無理。

 となると、やっぱし……
 タイムマシンに乗って中学生の俺に会い、高専という選択肢があることを教えてやりたい。
 でも、そうなるとタイムマシンが必要になるだろ? そうなると、また勉強しなきゃならない。どうせならなるべく早く専門分野の勉強に入る学校へ……あっ、高専? でも、もうこの歳じゃ、
 ……いや、そんなことない!
 今からでも遅くないんじゃないかって。高専に入ること。

 36、遅くない。

 今年の入試までまだ……(※以下、リフレーンが止まらない)


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香川の事件を見ていると…… [妄想選]

 来週末、香川に行きます。
 で、香川の祖母と姉妹を連れ合った事件が解決していないというニュースを見るたびに、大丈夫かなぁって思うんです。

 間違えられないかな、と。

 レンタカーを借りてパチンコ屋を巡るんですけど、そのときに検問で止められて、それで免許証を見せるでしょ。そしたら俺の免許証、住所が直ってないんですよ。今の住所が記載されていないんですよ。前の住所のまま。そしたら警察は不審に思うじゃないですか。そしたら署まで任意同行ってことになるじゃないですか。不審なレンタカーに乗った男2人組が、住所があやふやな免許証を持っていたってことで。それで、こう、向こうとしては、容疑者だっていう風に思って任意同行しているわけですから、もう、犯人に仕立て上げたくてしかたないわけですよ。それで状況証拠とか並べ立てられて、それを順に説明されている間に、「あれ? それ知ってる」ってなるんですよ。ニュース見ているからね。例えば家のすぐ近くで血痕のルミノール反応が出ているとか。犯行当時、父親が1時間居なかったとか。検察は状況証拠を並べている途中に容疑者の様子をすっごく見ていますからね。犯人しか知り得ない状況を上手いこと出してきて、顔色を伺うわけですよ。完全に隙を見抜こうとしてね。でも、なんていうか、その、もっすごい見られていることを考えるだけで、本当の本当にしていないのに、つーか、香川県に行くの今回が人生で初めてなのに、もしかしたら……「あれ?俺?」みたいなことになりそうなんですよね。その取り調べの状況を想像しただけで。なんていうか、ビルの屋上から下をずーっと見ていると、なんか飛び降りたくなる、飛び降りちゃった方が楽なんじゃないか? 飛び降りちゃう? みたいな、感じ、って言えば解ってもらえるでしょうか? それで、まるで関係ないのに、「俺、やったかもしれません」とか、まあ、そこまでストレートな受け答えをしなくても、それに近ような、挙動不審な感じを出しちゃうような気がしちゃうんですよね。で、そう思うと、もし、そうなったら、大変なことになっちゃうから、香川に行かない方がいいんじゃないかって、思っちゃっている、俺って、もしかして、変? ですか?……いやいや、でも、でも、ね、マジでそのような状況で、冤罪なのに、よくわからないまま、刑が執行されちゃっているっていう人が、実はいるような気がしているんですよ。前から。つーか、わりと全体の3割くらいは、冤罪なのに、キチガイだからって、犯人に仕立て上げられて、警察や検察の話を聞けば聞くほど、その作られた話を聞けば聞くほど、「いや、それ、マジで俺が、やったかもしれな……いや、まったく記憶はないけど、憶えて……あれ? いや、俺、やったかも」ってことになってきて、やったと思い込んで、思いこみが真実、事実になってきて、だんだんなってきて、事実になっちゃって、罪を被っちゃって、罰を受けちゃっている人って、実際問題、いると思うんですよね。いや、ホントに。で、自分は、自分が、そうなったら、罪を受けちゃう気がして。そうなると、香川に行かない方がいいんじゃないかって、事件が解決するまで香川に行かない方がいいんじゃないかって、思っちゃっているんですよ。ぶっちゃけ、この数日。つーか、なんで、俺が行こうとしている香川で、よりにもよって、香川でそんな事件が起きているんだって、思いつつも、いや、逆に、それで香川なのかなぁとも思ったりしているんですよね。

 実は、マジで、俺?

 いやいや。おいおい。
 で、今思ったのは、数行前にも書きましたが、実際、それで、死刑囚になっちゃっている人とかいると思うんですよね。富山の例は助かりましたが。で、クビを吊らされる直前になって、「いやいや、それ、やっぱ、俺じゃない!ゼッタイ!!」みたいなことになったんだけど、その瞬間には、もう、踏み出しちゃっていて、この、戻れないところまで足を踏み出しちゃって、「やっちまった! 俺、被害妄想、強すぎ! それで死ぬのか、俺は! 俺は俺の思いこみで死ぬのか! つーか、それって自殺より、キツくね?……いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」ってなって。でも、そうなったのは自分しかわからないまま死んでいった人。いるね。マジで。で、それを「俺、気付いたんだけど! でも、もう無理なんですけど! もう死ぬ、ゼッタイ、なんですけど。誰か、この事実、伝えて!!」って、今、絞首台の方から聞こえてきたので、これを小説にすべき? まあ、もはや、上記がそれになっているから、いっか。で、今、問題なのは……。


 ホントに香川に行っていいのか?


 ……つーか、俺、被害妄想強すぎ?


 俺が行く前に事件が解決していますように……(極、祈)

追伸:そういえば、今日、夕食を作っていた嫁が、「あぁ、もう、臭いを嗅いだだけで気持ち悪い!」って叫んでまして。「“あしたば”ってこんな臭いした?」って。「なに? あしたばって? 聞いたことはあるけど」、「いや、食べたこともあるでしょ? ときわ(食堂)で」、「そうだっけ?」、「うん……あっ、それってモロヘイヤか! モロヘイヤのお浸しか! どうりでゆでている段階で粘らないと思った! それで不思議に思って、一口食べたら新築の家の味がしたんだよね。ウエッ、気持ち悪い」。
 という、やりとりがありまして、数分後……。


 新築の家の味をカツオ節と醤油でなんとかしてって願いを込めたものが、旦那の前に出されましたよ! これが美食の街、東京の食卓の真実ですよ! ミシュランさん!!


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宣言もしくは狂言もしくは妄言 [妄想選]

 先日、大いに酔っぱらった際、何かを書き殴ったノートが出てきました。
 あまりに恥ずかしい内容なので、記録の意味も込めて掲載しておきます。
(※まるで面白くないので注意!)

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今日の陰謀妄想:米大統領選関連 [妄想選]

 今回はこのニュースから。

【米有名人番付1位 オプラ・ウィンフリーって何者?】
(ゲンダイネット - 06月21日 10:00)

 米誌フォーブスが14日に発表した、07年版「有名人100人番付」。収入やTV、雑誌での露出度の多さをランキングした。その1位だったのが、黒人女性のオプラ・ウィンフリー。日本では「誰それ?」だろうが、あのタイガー・ウッズ(2位)よりも稼いでいるというから驚く。歌手のマドンナ(3位)や、昨年トップのトム・クルーズ(8位)より目立っていた彼女は、何者なのか。

 53歳。米国でTVタレント、キャスター、女優として活躍。雑誌「オプラ・マガジン」も手がける敏腕ウーマンだ。フォーブスの「お金持ちの女性セレブリティーランキング」でも、資産15億ドル(約1845億円)でトップだったし、米誌タイムの「世界で最も影響力のある人物のひとり」にも選ばれている。

 司会を務める「オプラ・ウィンフリー・ショー」は、世界100カ国以上で放映され、常に高視聴率をたたき出す長寿トーク番組。女優業では、85年にスピルバーグ監督作品「カラーパープル」でアカデミー賞助演女優賞にノミネート。最近では映画「オーシャンズ13」にも本人役で出演している。

 貧しい子供時代だったこともあり、児童福祉などの社会活動にも積極的。今年1月には私財4000万ドル(約48億円)を投じて南アに女子校を開校した。

 米大統領候補のオバマ氏の支持者でもあり、本人も「女性大統領となり得る人物」とウワサされている。

【2007年6月18日掲載】




 なるほどね。
 ヒラリー・クリントンに女性初の女性大統領になられちゃったら困るから、そのライバル候補であるオバマに政治献金やらなんやらで万全な支持体制を与えているわけね。うなる金を振りまいて、何が何でもヒラリーを落とすためにね。

 そして次の大統領選には自分が出馬して、自分こそが初の米女性大統領になるためにね。

 金銭欲が満たされた後、満たされたいのは名誉欲。
 わかりやすい人ですね。逆に一票!

※以上は筆者がまるで勝手に陰謀を妄想しただけにすぎません。根拠は一切無い、筆者の寝言なので読後は完全に忘却してくださるよう願います。かしこ。


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なんだか眠れないので、『24のひとみ』を読み直してみた [妄想選]

 笑いと落ち込みが連続で波打っていて、余計眠れませんでした。仕方ないので、徒然っとブログを更新してみます。

 そういえばさっき、日が変わる直前に昨日の閲覧数をチラ見したところ、450くらいあってびっくりした。だいたいいつもは200くらいなので、いきなり倍以上。これは何かがあったに違いない! 考えてみる。

・理由その1「著名人が自分のブログで「最近、お気に入りのブログ」に俺のアドレスを紹介した」
 それも堀北真希辺りがね!
 ……はいはい、寝言は寝てから言うことにして、これが万が一本当だったとして、250くらい増やす著名人というと、どの辺りかなぁって……うーん。
 グレート義太夫辺り? あるある!(←ねぇよ)

・理由その2「暴露された」
 なにを? 誰に? つーかそれで250も増えるネタって……ないよ。たぶん。きっと。

・理由その3「一気に暴露された」
 たしかにそれならね!……って、だから、なにを? 誰に?

・理由その4「堀北真希との関係を暴露された」
 はいはい ……って、まあ、流れでこうなりましたけど、俺はそんなに堀北真希を好きなわけじゃない。

・理由その5「『“のだめカンタービレ”ののだめ役って誰だっけ?……確か、うえの、ウエノ、ウエノォ……』で『ウエノ 脳』の検索結果→なんだこのブログ?」
 いないよ! そんなヤツ、いないよ!!

・理由その6「『ついに銀杏ワイフが書き込まれたのか!』と250人くらいが殺到!」
 いないよ! そんなヤツもいないよ!!

・理由その7「ソネットブログシステムの解析エラー」
 あり得るっちゃ、あり得るけどね。それだったら豪快にミスってほしいよね。250くらい増えてるんじゃなくて、バーンと1億ヒットになってるとか。ね。そしたら広告収入でドーンと! ドーンと!!(←切望)

・理由その8「ていうか、単にウエノの見間違い?」
 なんか、そんなような気がしてきた……これが正解?

・理由その9「……のようでぇ、さっき夢の中で書いていた小説が売れたので、いきなり人気が倍以上になったのだ!」
 そうだね。よかったね。

・理由その10「まあ、つまりは、例の、いつもの、ウエノの勘違い」
 正解。


追伸:明日は遠出するので更新はありません……って断る必要ないじゃん。最近、ろくに更新してなかったじゃん。むしろ逆にここで更新したら面白い……って、一瞬、思ったけど、パソコン持っていくのが面倒くさいからヤメ……るようでぇ……(おわり)……のようでぇ、『24のひとみ』でも読んで寝よ(←無理)


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悪ループ [妄想選]

 よくないことは続くものですね。
 つーか、厄年かってくらい。もしくは、誰かに恨まれて、わら人形でも打たれてんじゃないのかってくらい。もしくは俺のことを恨みながら死んだ人がうしろに憑いてんじゃねぇのってくらい。
 よくないことが続いているのです。

 ま、いってもそのうちのひとつは、「メシを慌てて食べたら舌をかんだ。痛い」なんですけどね。
 つまりは「俺のことを恨んでいるヤツがわら人形で舌のところを五寸釘で打ったから痛いんだ」ってことなんですけどね。
 被害妄想も休み休み言え!
 そうですね。
 おやすみなさい。


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実際は半分以下だったりするんだけどね話 [妄想選]


 どうモーーーー、牛です。
 いやぁ、あのね。新橋辺りで見つけた看板があるんだけどね、これがモーどうなのっていう感じでね、思わず写真撮っちゃったんだけどね、「俺のことを馬鹿にするなっ!」って思わず叫びそうになったんだけど、そこら辺を散歩するのは初めてなんで、まさか俺が30半ばにしてそんなことになっていることを店主が知るわけないし、それは被害者意識が強すぎんだろってね、自分を戒めたり慰めたりしたんだけど、となると、じゃ、誰に向かって発してるんだって考えるとね、それはもう土地柄、しがないサラリーマンに向かってとしか考えられないんだけど、それって呼び込むどころか、引き離すことになるわけだよね、何せ悪口になるからね、不特定多数のサラリーマンに対してでありながらも、身に覚えのある人だらけだからね。逆に、ほら、よくある、「日本一まずい店」とか掲げて、自虐的ネタで客を引きつけるっていう手だってことも考えられるとなると、店主がそうだってことになるんだけど、それを公言して、「じゃ、どのくらいか見に入ってみるか! その立ちの悪さを肴に一杯やるか!!」ってなるわけないだろ! おい!! と突っ込んだところで、俺が牛だってことを思い出したので、慌てて、モー、とか言ってみたけど、もういっか。えっ!? そんなことよりどんな看板なのか気になるだろ!って? はいはい、じゃ、見せます。これです。ここまでハッキリ掲げられると、こっちが赤面な看板が、これ!!
























 まあ、「お」の下はもちろん、チンチ……あっ! もしかして、これ、「半分立ち飲み」ってこと? その略?
 


 そうだモー!
 つーか、紛らわしいYOっ! 俺のことかと思ったYOっ!!(←結局、被害妄想オチ)

 はいはい。というわけで、『なるべく週刊! きっかけ妄想記』というブログを始めました。URLは以下……

 のようで、どのブログサービスにしようか検討中。
 同時に『週刊風! なんちゃら写真館』というブログもやりたいとおぼろげながら思っており、さらにはこのブログとそれらのブログをまとめたトップページ的なブログも付けたりして。でもHPは面倒くさそうなので、できればブログだけで構築したいのですが、ならばどのブログサービスがいいのか、どなたか教えてください。かしこ。


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御茶ノ水駅発車メロディで踊る人 [妄想選]

 そういえば先日、御茶ノ水駅で発車待ちの電車に乗っていたとき見かけた、向かいの電車内の男。
 最初はドアの手すりに寄りかかって、うつむき加減だったのだが、ホームのスピーカーから発車メロディが流れ出した途端、いきなり踊り出した。両手拳を胸まで挙げて、フリフリフリフリ、腰もフリフリ、ツイストダンスで踊り出す。人の目を気にすることなく、ノリノリに踊り続けている彼。
 と、そこでメロディがぶっつりストップ。と、同時に彼はハッと我に返った様子。で、挙動不審な動きで周りをキョロキョロ見回す。つまりは、発車メロディを聞き、勝手にカラダが動き出し、自分の意志とは無関係に踊り出し、無心で踊り続け、音楽が止まった瞬間、現実に引き戻されて、「俺、何やっているんだ?」状態。

 いやー、わかるなぁ〜。それ、すごくよくわかる。
 つーか、知ってる、知ってる。その感じ、よく知ってるよ。
 音がズンズンとカラダの中に響いてきて、それに呼応してカラダのピクピクと動き出し、気付けば踊り出し、自分の意志とは無関係に踊り出し、それがなんか気恥ずかしくて、でも、なんか嬉しくて、抵抗しないでその感じに乗っかっちゃって踊り出しちゃえば、すごく気持ちよくて、踊るほどにドンドンドンドン気持ちよくて、気持ちよくて、あぁぁぁぁぁ! あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁあああああ!!

 それを日常、御茶ノ水駅ホームで味わえちゃうなんて。ナチュラルでそこまでいけるなんて。
 ちょっぴり羨ましいかも。ダウン症。

 魂が日々、ほぼ解放されちゃっているってことだもんな。そりゃ音を聴いたら踊れちゃうよな。いや、踊っちゃうよな。いいなぁ。なんか、羨ましいよなぁ……。この四谷駅の音楽でも、やっぱり踊っちゃうんだろうなぁ。彼は。無心で。何も考えずに、嬉し恥ずかしままで。そりゃ、気持ちいいよ。そりゃ、絶対に気持ちいいよ。いいなぁ……って、いや、待てよ。それってつまりはこっちの問題だよな。俺もそこまでいけないっていうことじゃないよな。実際、何度かいったことあるし。まあ、それは真夜中の森の中とか、解放されちゃっているヤツらしかいない海辺とかだったけど、そこまでいったことはあるわけだし。街でそれができないっていうのは、俺が閉ざしているだけで、それって俺の問題でしかないし。しょうもない理性をぶっ放し、魂を解放しちゃえばいいわけだから。つーか、森とか海とか、周りの目を感じないところで解放しても、それって本当の意味で解放したってことにならないんじゃねぇのか? もっと、そう、ホントは解放したいのに、解放できないヤツらばっかりのところで、解放してこそ、ホントの解放なんじゃねぇのか? そうだろ! そうに決まってんだろ!! うわべを整えられる理性の鎖で魂をがんじがらめにして生きながらえている人間が溢れている中で解放してこそ、そいつらの目の前で解放してこそ、解放できてこそ、本当の意味で魂が、マスタルが解き放たれるんじゃないのか! それこそが至上の快楽じゃないのか! 本当の気持ちよさじゃないのか! ホントの気持ちよさじゃないのか! 想像するだけで気持ちよくなるじゃないか! すげぇ、気持ちよくなるじゃないか! つーか、すげぇ、気持ちいいって! ぜったい、気持ちいいって! マジで気持ちいいって!! マジで、マジ!!……となると、さっきの新宿発車でやればよかったが、それも問題なし。すべてはタイミングであり、タイミングはすべて決まっているもの。今、解放したいと願った、今がタイミングであり、決まっていたもの。そう、我、ついに、魂の解放に至る。そこに至上の快楽があるから! 至上の快楽があ、る、か、ら!! いざ、踊らん! この発車メロディにて! 今、この駅の、発車メロディにてぇ!!

「終点、なかの〜、なかの〜」

 中野止まりかよ! 発車メロディなしかよ!!

「すみません。あの、これ」(←ヘルメットを被った男がプラカードを掲げながら)

 しかもドッキリかよ! これ、ドッキリかよ! 野呂かよ!!

「あ、あのぉ。じ、自分、の、野呂さんじゃなくてぇ……」

 って、お前かよ! ダウン症のお前が仕掛け人かよ! つーか、ダウン症の上にどもりかよ!

 えーと、だったら羨ましくないや。じゃね。(了)



追伸:なんだ、これ。


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てきとう [妄想選]

 子供の頃、大人はちゃんとしているものだと信じ込んでいましたが、最近しらふになってやっと、「てきとう」な大人たちだらけだと、気付きました。
 今日も、気付きました。
 で、てきとうな大人たちがてきとうなのが問題なのではなくて、そんなてきとうな大人たちに、何年にも渡って、「お前って、ホント、てきとうだよな」って言われ続けてきたことです。で、ここにきて、そんな奴らの大半に、こう言ってやりたいから、言ってやります。

 俺は少なくとも、お前よりはてきとうじゃない!

 ……うーん、でも、これじゃ、なんか、負けたみたいでいやだな。やっぱ、こう言ってやる。

 俺は、だったら俺は、お前よりてきとうで在ってやる!!

 ……って、これでいいのか?
 これで、いいのだ!!

 はい。というわけで、世界で一番てきとうな人になることにしたボクちゃんとしては、ここからは、ホント、てっきとうにキーボードを叩き続けてやるから、覚悟しろ! 最後まで着いてこい!……いや、まあ、そこは適当に。すれば、いいじゃん、、、と、いう、わっけで、始まっちゃったね。適当文章羅列大会! わーい! わーい! なん、て、ね!! えーっと、じゃ、どうする? そうだね。これって、なんかフリートークみたいだよね。言うならばフリーライトってとこか!!

 自由な右翼。

 ちがうよ!
 つーか、ちがくなかったら、こえっ! いまんところきっちりかっちり組織ぐるみでやってるから、代議士の家に火を点けて腹さして自殺未遂してもうやむやにしてくれっけど、完全自由、フリーダムになったらどうなんの?

 ま、さして変わらないか。自由に廃墟を占拠するのも。

 そういえば、今から20年ほど前。実家のあったA市の隣にS市というのがありまして。そこにあった遊園地が潰れて廃墟になったという話。遊園地の廃墟って、なんかそそられるから行ってみたいと、帰省した夏に友人ヤンキーの車に乗って話を話をしたところ、その遊園地はすでに右の人々に占拠されたという話。
 右の人といえば、ニヤリーイコール、893。ですからして、刃向かうどころか、近づくことさえままならないわけですよ。
「今って極死会の総長、Tでしょ? アイツつれていけばなんとかなるんじゃないの?」
「そうだね……って、遊園地の廃墟行くのにそんな大物動かして、でかい組に行って、『遊園地に行けるよう、なんとか手を打ってください!』って土下座すんの? 意味ねぇ〜!……あっ、目っと、目っで、通じ合う〜♪」

 静香に夢中かよ!

 ちなみにその遊園地に近づくとどうなるかというと、
・周辺にはたくさんの警備の車(黒づくめ)
・近づき、恐れおののき、逃げようとすると、その黒い車じゃなくて、普通の乗用車が付いてくる。
・どこまでも、どこまでも、付いてくる。
・何をするわけでもなく、付いてくる。
・どこまでも、どこまでも、止まるまで、付いてくる。
・で、殺されると。殺、さ、れる、と。

 まあ、都市伝説ですわ。よくありがちの、都市伝説ですわ。でも、純朴ですから。15歳のボクといえば。

「やばいねっ! それ、やばい、やばい!!……じゃ、いっちょ行く?」
「えぇ〜〜〜!」

 ヤンキーのミラパル走り出す〜♪ 行き先は右の廃墟〜♪
 へたすりゃ殺られるかも、しれないのに〜♪ い〜ぃ〜♪
 誰にも知られず潜り込み〜、見つけた〜コーヒーカップ〜♪
 アイツと回し続けた、15のよ〜る〜♪

 はいはい。
 とまあ、そんなてきとうな歌を口ずさみながら、向かいました、右の廃墟。
 完全に真っ暗の中、いきなり照らされた派手そうな門。慌てて車の中までライトオフ!
「しーっ、、、誰か、いる?」
「見た感じ、誰もいない……と、思う、、、ような」
「ハッキリしろっ!!」
「しーっ」

 とまあ、これまたベタなやりとりしつつ、辺りを見回したいが、明かりを点けるわけにもいかず。
「とりあえず、このまま目が慣れるまでじっとしてよう。しばらくすれば、だいたい見えるようになるはずだ。鳥はそうやって暗闇でも飛べるようになるって話を聞いたことがある」

 それ、まちがい!

 まあ、それでも、ある程度、見えるように、、、なるわけない。
「つーかさ、明かりがまるでない時点で、誰もいないってことじゃないの?」

 ちっ、わかったような口をききやがって!……でも……それ、正解!!

 思いっきり、車のライトを照らすと……門には大きな鎖。中央には南京錠。
 ビニールっぽい布はところどころ朽ち、車のライトでも太陽の光で焼けて薄汚れた感じになっているのがわかる。
 観覧車の箱は、しっかり付いているけど、土台や柱はさび付き、動く気配もなく、ジェットコースターはなぜか山の中腹で止まったままであった。外から確認できるのはその程度。あとは中に入ろうと、たまたまミラパルコに積んであった……ていうか、明らかにどっかでパクっただろうっていう懐中電灯(何せ袋に入ったまま)を取り出し、ライトアップでちょっとした肝試しに向かう俺と幽界な仲間たち……ちがった! それじゃ、幽霊! ウエノと愉快な仲間たち。
 門は開けられず。その横の囲いをどうにかこうにか協力し合って、登りあって、中に入って、はい、ビックリ!

 入口すぐに、なぜか廃棄物がたんまり投げ捨てられた、大きな穴があったんですよ。奥さん。
 えっ? 横から避けて行けばいいじゃないかって? いやいや、それが、遊園地の構造上、横は抜けることができないほど高い壁で覆われていて、その大きな穴がなければあるはずの通路だけが、中へ通ずる道なのさ。
 確かに他にも裏門やらなんやら、行ける道は探せばあったと思う。でも、暗いから、そこまで無理しなくても、ねぇ。
 なにせ今日は霊というよりも右の怖さでの肝試しだったわけで、それがいないってことがわかったんだから。だったら本気の探索は、明るくなってからでいいいじゃない。ってね。なってね。帰ることになりました。

「黒い車とかも見当たらなかったね」
「なんだよ。口裂け女みたいな都市伝説かよ」
「うん……つーかさ。今、何時?」
「えーと…2時だよ」
「こんな時間に、こんな田んぼだらけの田舎道に、車って走っているかなぁ……ほらっ、うしろ」
 うしろを振り返る。カーブで途切れ途切れだが、確かに車がいるようだ。
「まあ、走ってる可能性もあるでしょ。だって俺らもこうして走っているわけでし。向こうからしたら、『こんな時間にこんなところで何やっているんだよ、あの車は』ってことに……つーか、近づいて来ているよね。かなりのスピードで」

 すでに20メートルほど後方まで近づいてきていた。そこまでくれば車種もわかる。
「カローラかぁ……普通だなぁ」
「……普通??」
「……まさか、ね」

 ちょっとだけスピードを上げる。カローラとの間隔は変わらない。
 もうちょっとスピードを上げる。カローラとの間隔は変わらない。
 カローラは、どこまでも、どこまでも、付いてくる。
 カローラは何をするわけでもなく、付いてくる。
 どんなに速度を上げても、カローラは、どこまでも、どこまでも、どこまでも、どこまでも……。

「もうダメだ! このままじゃ事故る! そこの広場に止めるから、そぐに降りて走って逃げるぞ!!」

 車は舗装道を降りて、潰れたラーメン屋の駐車場と思しき広場に突入し、急ブレーキ。傾きながら、煙を上げながら、止まると同時に、すべてのドアがいっせいに開き、飛び出す。走る。どことなく、それぞれの暗闇に向かって、それぞれが、何に構うことなく、すべてをかなぐり捨てて、懇親の力で走り始めた。
 間もなく後方で急ブレーキ音。ドアを明く音、閉まる音。小さな走る音、小さな走る音、小さな走る音、走る音、走る音、走る音、走る音、大きな走る音、大きな、走る……つーか、こっちかよ! なんで、こっちだよ!

「こっちじゃないですよ。本物は……あっち!!」

 なんて、おちゃらけて言ってみたいもんだ……ププッ!……って、笑っている場合じゃないから! あぁ、近づいている、近づいている、近づいてくる、近づいて、近づいて、今、まさに、振りかぶった手が、俺の、肩に、ど、すんと!!!!!………。

 もんどりうったのって、何年ぶりだろ?

「いってぇーーーー……いや、つーか、あの、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんくさい、ごめんなさい……って、なんで、俺が謝らなくちゃならないんだよ!!……あっ、いや、嘘です。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんくさい、ごめんなさい……」

 しばし。何もなく。

「……あれ? 気のせい? あまりにも深い恐怖心が作り出した幻聴? 足音が幻聴? そうだ、そうに決まってる。カローラ自体、車内みんなが恐怖のあまり作り出した共同幻覚に決まってる。だって、カローラって、ねぇ。そんなベタ
な。ベタすぎんでしょ。あー、ビビッた。マジ、ビビッた」

 と、安堵の表情で顔を上げ、

 のぅうああああああああぁ! 人、人、人! マジ、マジ、マジ!! 人、マジ、人!!
 助けて〜! 誰か助けて〜! ボクの目の前に怖い人が! 怖い女の人が! 恐ろしい女の人がぁぁぁぁぁぁあ!!

「私、綺麗?」

 いや、そうでもないです。いや、嘘です。綺麗です。その思いっきり裂けた口がとってもチャーミング、、、って。

 右翼じゃなくて口裂けの方かよ! おい!!

 はい。というわけで、てきとう都市伝説ミステリーてきとう小説風てきとう文章、いかがでしたか?
 と聞いてみたものの、誰の評価も聞かん!

 ね。

 というわけで、ここまで読み切った人。

 死ね。

 いや、その前に、金くれ。

 くれない。だよね。じゃ、はい、さよなら。さよなら。さよなら。


追伸:わりと腕が疲れた


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メニューの写真と現物が違っているんだけど、それはそのままでいいような気もするけど、、、どうする? [妄想選]

今日、打ち合わせでデニーズ。
腹が減っていたのでメシを頼むことに。
散々悩んだ挙げ句、なんかハンバーグの入った黒カレーみたいなもんを頼む。

で、来た→打ち合わせ真っ最中だったので、「ながら食い」しようとする→なんか違和感を覚える→何かが足りないような気がする→すでに手元にないメニューの写真を思い出す→1秒→そう! ソーセージが足りない!!→って、ダジャレじゃないよ!!→黒いカレーの上に乗ったハンバーグの上に乗った目玉焼きの上に1本、割りと長めのソーセージが鎮座していたはず→写真ではそうだったはず→確か、、、いや、たぶん、、、いや、もしかして、例の俺の妄想?→……いやいや、絶対に、間違いなく、ソーセージがあったはず!→店員呼び出して文句を……いや、待てよ→そもそも注文時に悩んだ理由はそのソーセージの存在→俺は昔からソーセージがそんなに好きじゃない→メニューにあった写真ほどの長さのソーセージを食ったらそれだけで気持ち悪くなり、結果、その下にある目玉焼きも、その下にあるハンバーグも、その下にあるカレーも、ましてやライスも食えなくなる可能性だってある!→ライスを食えずに、何がメシか!!→ポテっ腹がタプンタプンしながら激怒り!!→で、万が一、そうなったらソーセージだけ頼めば良かったってなるじゃん!→って、だからダジャレじゃないよ!→そうとソーを引っかけたダジャレじゃないよ!→タプンタプン(怒)→で、なんだっけ?……そうそう、ソーセージ!(ダジャレ)→あるはずのソーセージがないことを店員に言うのかっていう話→だから言わないよ→だってそのソーセージがあることで悩んでいたんだから→ソーセージがなければハンバーグカレーという俺の大好きフードの2つが相成った、最高のごちそうになるんだから→子供レベル→結果、ソーセージを店員が忘れたことによってその最高のごちそうが目の前にあるんだから→いっただきま……いや→でも、なんか釈然としないんだよなぁ→望むべき形になってんだけど、それが起きたのは店員のミスであるわけで、その文句を言わずに食べてしまうこと自体、なんか、負けっていうか、負けを認めてしまっているっていうか、そんな俺でいいのか? 今こそ変わるべき時なんじゃないのか? 今こそ、今までの“店員に文句を言えない”自分を捨てて、新しい“店員に文句を言える”自分に成るべきときなのではな……→いやいや、俺、今までも店員に文句言ってきているから。そこを間違わないで! 惑わされないで! ソーセージがないくらいで!!→……にしても、恐らく、食材をチン(死語)しているだけなのに、長くてかさばりそうなソーセージを忘れないだろ。普通→もしかして、この皿の脇とかに、置き忘れてたりしちゃってんじゃないの? この裏っかわとか? どっかに、ない? ねぇ?

「ウエノさん? どうかしました?」
「……あっ、いや。なんでもない」

ま、当初はないことを望んでいたわけだから、いっか。いただきま〜す!

で、食べ終わり、満足。ソーセージがなくても満足。むしろ、なくて満腹でした。結局は文句を言わずに正解ってことですかね。はい。
で、打ち合わせも終わったので、帰宅。その中途……

ところで、あれってソーセージでいいのか?→ウインナーじゃ、、、ないよな。そんなに小さくないし→となると、フランク……(以下、さっきまで数時間問答続く)

結果、俺の出した正解は……
『細めのフランクフルト』
でした! さようなら!!
(※よって上記文章中の“ソーセージ”を“細めのフランクフルト”に変えて……って、めんどくせぇよ! どっちでもいいよ! シャウエッセン!!)

追伸:そんな悩めるボクは明日……っていうか、数時間後、キャンプに行きます。テント生活をちょろっとしてきます。基本、仕事で……つーか、台風なんですけどね!!(変な笑)


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