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富士! 談志! 変態! 写真だらけのTPC in 山中湖レポ!!【超長文】 [感想選]

 今日、家の者が言いました。

「監禁王子と同じニュアンスで、ハンカチ王子って言われているんだよね」

 違うだろ。

 さておき、世が佑ちゃんフィーバーだった頃、僕と家の者と
T=
は山中湖に行っていました。その話を少々。写真を数点交えつつ。

・初日・
 ワゴンにテントや落花生を積み込み、家を出発。中途、
T=
を載せて中央フリーウェイをぶっ飛ばす。
 詳細のわからぬまま予約したキャンプ場に到着。山の斜面に廃墟と化したバンガローが建ち並ぶ、ある意味レトロなキャンプ場。不安を抱きつつ、場内最上段のオートキャンプ場にキャンプイン。車をそこに停めたまま、徒歩で今回の目的である野外音楽祭が開催される会場へ向かう。
 会場のHPを見るとステージはこんな感じ。

 ものすごく綺麗。でも、こういうのって大抵はカメラマンの腕だったりするじゃん。実際見たらガッカリ、とかね。
 で、到着。メインステージ裏手にタープを張る。で、写真を撮る。こんな感じ。

 振り返ると、こんな感じ。

 あの、これ、ここ、最高なんですけど。
 一面芝生で、裸足で走り回ったりできて、それだけで、もう、最高に楽しいよーい! わーい、わーい!! ねぇ!  フリスビーやろうよ! Tってば! はやく! はやく!!

 えーと、そうそう。我々はフリスビーをやりに来たわけではない。音楽を聴きに来たのである。

 この音楽祭、名前を「TPC」=true people celebrationと言います。
 主にジャズ系jamバンドのイベントなんですが、スクラッチで歌を奏でるDJだとか、元ハードコアパンクで今エレクトロニカの2人組とか、ヤマンタカEYEとか、立川談志とか、とか、とか、、、。
 音楽とかなんだとかそういう枠を超えて、キチガイというよりも“変態”と形容される人を集めて人をおかしくさせるイベントっていえばいいですか? いいですね。はい。
 どのくらい変態かというと、、、そうだなぁ、たとえば、こう、目をつぶって聞くとディストーションの効いたエレキギターかと思いきや、実はサックスだったとか。どんだけエフェクト掛ければ気が済むんだよ! おい!! と突っ込もうとしたところ、恍惚の表情を浮かべていたので、なんか許しちゃった。ってくらいの変態さ加減です。わかりづらいですか。そうですね。

 で、そんな変態さんたちにおかしくされたい人が集まったというわけ。こんな感じで。

 少! 昼時メシ食うところでこの人数。少!
 つまりは、なんて快適なイベントなんだろう、、、ん? ここだけちょっと列ができてんな。なんの店? dalmat、、、ダルマット? イタリアン?……あぁ、なんか恵比寿か麻布にあって予約の取れない店とかってパンフに書いてあった店の屋台ね。ま、並んでみよう。いっても10人くらいだし……(数分後)……あぁ、ニンニクの臭いが効いて、、、涎。

 見た目は芋虫か腐った内臓みたいだけどね。味は、まあ、美味いよ。正直。

 腹ごなし後、まずはサブの会場で変態ジャズジャムバンド=mmwのピアニスト・メデスキーと変態DJコアラのタッグマッチを聞く。すでにして、気の狂った変態ぶりを存分に発揮。本来は薄暗い部屋でストイックに聞き入るべきであろう音を、富士山目の前の青空の下で聞くと、そこはさすがにさわやかに……ならず。やはりド変態。強烈な太陽光により、のっけからおかしくされる。よかった。

 続いてEYEを遠目に聴いた後、気狂いエレクトロニカ=Telefon Tel Aviv。

 こんなの摂ってないのに軽く幻覚を見せられた後、世界に誇る変態サックスプレイヤー・skerikさんのバンドをメインに見に行く。
 はー、相変わらず、あの人は変態でよかった。
 フラフラになったので正気に戻ろうと酒を買いに屋台村へ行くと、、、

 夕焼け空に赤い富士山、出ちゃいました。酒を買った後、振り向くと今度は、、、

 どこ、ここ?
 やばいやばい。メイン会場へ逃げろ!!

 あれって絵じゃないよね? 本物の富士山だよね?……ん!? あっ、でちゃった。

 はい、談志。

 さすがに噺はしませんでしたが、公共の電波にはどんなに編集しても乗せられない、毒まみれの小咄っていうか、毒そのままっていうか、もはや毒咄のオンパレード。何せ、出からして。
「キムジョンイル、マンセー!」
 ですからね。で、簡単にテーマを並べると、、、
・正しいポンプの射(ぶ)ちかた
・例の神社いじり
・ひろ君いじり
・半島いじり
・亀いじり
・亀頭いじり
などなど。

 もう、腹痛い。
 まあ、ドン引きの人も多数いましたが。

 で、〆は変態ジャズジャムバンド=mmw。
 変態仲間のskerik君も、いつものように登場して、いつものように遙か彼方へ連れて行かれました。はぁ、よかった。よかった。今から5、6年前にこんな変態たちがいることを教えてくれたT君=

に感謝。
 で、暗闇夜道を歩いてキャンプ場に帰り、即寝。

・2日目・
 朝、暑くて起きたら、キャンプ場。

 with T

 Tが持ってきたソーキそばを食って、プチ沖縄気分になりつつ、隣の人にクスクスもらったりして満腹。近くの温泉に行くと、お盆の最後の日曜日だけあって、いも洗い状態。それでも気持ちよくなって、今日も今日とて会場へ。
 その日はAFTER TPCってことでメデスキーマーチンウッド=mmwだけのライブ。それも400人限定。
 前日、メインステージだったところに椅子を並べて、その目の前でmmw。考えただけで涎たれ流し。
 家の者はチケットを手に入れてなかったので、近くのレストランで待つこととなり(※結果、3時間ほど1人でバーベキューをしていたのだが、それはまた別の話)、Tと2人で会場へ。
 しばし待ち、変態ジャムバンド、スタート。
 前日とは違い、アンプラグな音も届く状況。微妙なメリハリ、メリハリ、メリメリ、、、えーと、ここどこ? なんかさっきまでの雨が上がって霧が出ているんですけど、、、うわっ! スモーク焚きすぎだろ!!……って、いやいや、これ、霧じゃん! もやがステージに流れてきてんじゃん! って、よく見たら、会場が濃霧に包まれて、ここだけ取り残されて、黄泉の世界みたいな……って、俺、生きてるよ、ね、、、、、とか夢心地から醒めればいったん終了。気付けば1stセットから、遙か彼方へ……。
 しばし呆けていると、2ndセット開始。
 1stよりもかなり強力に人をおかしくさせようとしている。しつこいくらいに、これが心地よくしつこく、おかしくさせようとしているでしょ! こら! メディスキー! つーか、ウッドか! いやいや、やっぱりマーチンでしたか。この変態野郎!!……で、ここでskerik=例の変態サックスプレイヤー登場。4人でジャム。って言っても、気取った感じはまるでなく、ただただ、自分が楽しい音楽をしているだけの変態が、4人集まるとホント大変なことになるんだね! なるんだね!! なるんだね!!……うわぁーーーーーーーーーーーーー%&#”$%!&%(&)!!!!!!

 えーと、全身に鳥肌が立ち、こっそり嗚咽&号泣。
 とかするんだね。音楽だけなのに。しらふなのに。


摂らず、せいぜい、、、

だけで。俺とお前と大……って、これじゃなくて!
少々だけなのに、
人に鳥肌&涙を出させる音楽ってあるんだね。
 いやはや、ものすごく感動しました。正直。ここまでなったのは野音のphish以来です。人生2度目です。はい。
 そりゃ、T氏も
ですね。
 ホントにありがとうございました。ド変態のmmw&skerikさんでした。拍手!

※左からskerikさん、ウッドさん、メデスキーさん、マーチンさん

・3日目&その後・
 というわけで昨夜はmmwの余韻を楽しみつつ、例によって

にて、また別の世界を遊泳し、就寝。
 翌朝、
なTと
1人バーベキューで同様な瞳孔になっていた家の者を引き連れて、昨日とは違う温泉に行き、露天→源泉ぬる湯→露天→源泉ぬる湯の、たまらんループを堪能し、談合坂でソースカツ丼をコーラで流し込み、世の中がハンカチ王子の力投一色になっていた頃、高速をぶっ飛ばして帰京いたしました。
 帰宅し、すぐに猫を抱きしめ、この3日間に起きた出来事、つまりは上記のことをひとしきり語っているうちに眠気に襲われ、14時間ぐらい爆睡した後、早速最終日の音源がアップされたということで、etreeとやらにアクセスするがダウンロードの方法がわからず、いろいろと勉強しつつ数時間格闘した結果、ようやく聴けるようになり、今聴きながらこのレポを書いていたのですが、なんど思い返しても、時が経っても色あせることなく、今回の彼らの評価は変わることなく……。

<結論>
最高。

















「俺もそう思うよ」(涎)


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