『地下深く 永遠（とわ）に〜核廃棄物 10万年の危険〜』のこと。

NHKBS2で2011年2月24日に放送されてたものがVimeoにアップされてました。
映画『100,000年後の安全』を約50分に編集したものみたいです。いや、逆か？

NHKBS20110224 地下深く　永遠(とわ)に　～核廃棄物　１０万年の危険～(Into Eternity)　 from open_box on Vimeo.

　とてつもない想像力と覚悟。
　つまりは核が圧倒的に絶望的産物であることをまざまざと見せつけられた。

　これは人間という種に対してのあまりにも真摯すぎる対応であり、
すなわち地球に対しての冒涜以外の何者でもない。

　今、ここに住む人間は、汚物以外の何者でもない。

　今回の福島で地球上に生物が住めない場所を表す黒地図は範囲を広げたが、
地中にも黒地図はその範囲を広げていっていることがよくわかる。
　しかも目に付かない地中のほうが加速度的に蔓延るだろう。

　猛毒を持つアリが巣を巡らせていくように。
　触れるだけで死をもたらす植物が根を張っていくように。

　絶望的に滅亡へ大慌てで向かっているとしか思えないのだが、
どうなんだろうか？　なにかしらの勝算がそこにはあるのだろうか？

　人間に無害な放射能物質は机上では可能とのこと。
　冷凍睡眠して未来の医療に期待を寄せる人のように、
なにかの期待を託することができるものなのだろうか？

　勇気ある撤退か、科学への信託か。


　いずれにせよ、人間の知恵を信じたい。




　まあ、隠し場所を作ってますということを隠さず公表してくれる政府も
世界にはあるだということを知れただけで、多少なりとも希望が持てた。

　やっぱりフィンランドってイイな。スオミってイイな。モイ！
←スオミで「こんにちは」とかって意味。今、なぜ、ここで？


追伸：映像が素晴らしいってのもあるし、カットされてる部分も気になるので、映画も見に行こうっと……つーか、たしかここで紹介した気がするのにまだ見に行けてない俺、ド反省。すぐ行く。『100,000年後の安全』。劇場によってはチケット購入金額の一部が義援金になるらしいので、要チェックでお願いいたします。
http://www.uplink.co.jp/100000/

コメント 6

この廃棄物ってヤツをロケットで宇宙に放り出すってのは、アイデアとしてあるのかな？
by 黒田Ｂ造 (2011-05-23 02:20) 

＞＞黒田さん
この映像でその話がちょっと出ます。
ロケットに積んで太陽に向かって打てば消えて無くなるが、万が一にでも打ち上げを失敗すれば……と。
by ウエノミツアキ (2011-05-23 09:00) 

人間が便利さを追求すれば
地球は汚れ、退廃していきます。

新興国が経済発展を優先するあまり
環境なんて気にしてない。
その姿は、高度成長期の日本に似ています。

人間は学び、知恵を出し、開発を行います。
今、経済発展や便利さ＝汚染ではなくなっています。

しかし・・・
核というものは、長年にわたって放射能を出し続け
私たちやその子孫までをも変えてしまう力を持っています。

平和的利用という言葉もありますが
それが安全かどうかなんて、まったく担保されていません。
この先、核を完全にコントロールできるようにするのか
それともそういった危険なものには、手を出さないのか

何十年後、何百年後といったスパンで地球を考えたら
答えは決まっているように感じます。
by うに (2011-05-23 20:05) 

＞＞うにさん
その10万年後を考えて、「イエス」って言ってる人がいることにも、驚きなんです。この映像において。
by ウエノミツアキ (2011-05-24 00:49) 

>>ウエノ様
遥か未来を考慮したうえでの「イエス」であるならば
それは、今を生きる自分自身のことしか考えていなのではないかと
つまり今さえ、自分さえ便利で快適な生活を送れれば
湯水のごとく電気を利用できればいいと
そんな人間のエゴを感じてしまいます。

＞勇気ある撤退か、科学への信託か。

　いずれにせよ、人間の知恵を信じたい。

ごもっともだと思います。
我々は人間です。
知性を備えています。
私は、人間の知性を信じたいです。
by うに (2011-05-24 18:27) 

＞＞うにさん
理性の上でね。
by ウエノミツアキ (2011-05-25 23:53)