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【長編】岐阜にいたはずが……虹!&城!! [遊技選]

13日。

 毎月、旅パチという連載にて各所を旅している私でありますが、いつも傍らに編集者がおりまして。彼が宿やら足やらを手配してくれるため、自分で予約とかしてなかったわけですよ。でも今回は1人でやらねばならない……わけでもないか。
 嫁に頼む。宿の予約は完了。新幹線は……なんか会員にならなきゃいけないらしく、それには俺のパソコンでメールを受信しないと登録が完了できないらしく、仕事部屋に行ってパソコンを立ち上げて、メールを受信して、サイトにつないで、あーして、こーして、、、。
 めんどくさ。明日、みどりの窓口へ行けばいいや。

14日。

 朝、起きる。風呂入る。準備する……時間ギリ! ダッシュで家を出る。出てすぐにベルトをし忘れていることに気付く。戻る? 時間ギリ! 年齢不相応にローライズ気味になってるが落ちることはないのでそのまま走る。金をおろす。電車に乗る。音楽でも聴くか……えーと、イヤホンの先っぽの柔らかい部分が1個なくなっとる! それがないと耳に収まらない仕様! 音楽が聴けない状況で新幹線! きびすぃ! 東京駅で買う? そんな時間ありませんよ! 時間ギリ! 東京駅到着後、みどりの窓口直行。新幹線切符売り場に列! 時間ギリ! 急いで、前のカップル! 「えーとぉ、明日の朝9時のぉ……」  明日の切符かよ! 明日買えよ! 急いで! 早く! 早く! よし、俺! 「えーと、すぐのひかりの岡山行きの11時のさんじゅう……」「お一人ですか?」「あっ、はい。禁煙の窓際の」「今ですと3人席の真ん中しか空いてません」「窓際ないんですか、じゃ、通路側の」「ですから、3人席の真ん中しか空いてないんですけど、どうしますかっ?(←なんか怒り気味の女)」「あっ、はい、じゃ、それで」 切符を受け取り、急いで崎陽軒のシュウマイ弁当買って、一番搾り買って、濃い生茶買って、新聞を……売ってない! どうする、どうする、あぁ、電車来てる! もう、ダメ、急いで、新聞はあきらめて、飛び乗り、セーフ!(※ローライズ気味でやや半ケツ) 3人席の真ん中。窓際には赤ちゃん抱えて弁当を食うお母さん。通路側はなんか小難しい書類を読むリーマン。その真ん中でビールグビグビ、シュウマイ弁当を食う俺、まもなく36歳。既婚。ローライズ。
 音楽を聴くこともできず、読むものといえば、自分が書いた記事のコピーか、人前で読むのをはばかれる誹謗中傷記事満載のマイナー雑誌。仕方なく後者を選択。グローブのケイコがコカイン中毒で鼻が陥没しているよっていう記事を、未来を託された赤子の隣で読み漁る、まもなく36歳。既婚。メタボリックシンドローム気味。
 岐阜に到着。待ち合わせていた方の車(セルシオ)に乗せてもらう。

「とりあえず何にしますか? メンでいいですか?」
「あっ、はい。じゃ、メンで」

 シュウマイ弁当食ったけど、まあ、全然食えるし。問題なし。この人、美味いもの知ってる人だから楽しみだなぁ。どんなラーメンを食べさせて……えっ? ここパチ屋ですけど。アナタが到着した場所はパチ屋ですけど。

「じゃ、メンにしますか」
「えっ、メン……もしかして、メンってメンソーレ(沖スロ)のこと?」
「そうですよ。もちろん」

 ぼく、この人(注意:セルシオ所有者)、好きです。

 で、ひとしきりメンを堪能し、仕事の話をしようとしたけど場所ないので、別の店でもうひとしきりメンを堪能し、焼肉屋に行って、、、

白センマイなる美味いものを食いつつ、ようやく仕事の話をしたようなしないような感じで、ホテルに行って就寝。

●ミツアキ脳のちょっといい話:白センマイって、もちろんハイターなどで脱色したわけではなく、別の種類ってわけでもなく、あのよくあるねずみ色のセンマイと同じもの。ねずみ色の部分を包丁で削ぎ、白い部分だけ残した職人の技。すごいね! 美味いよ!!

15日。

 前日、そのセルシオの人(身長180センチ以上)に「明日はメーカーBのテントウムシが光る台を打ちましょう。テントウムシ=レディバグだけにバグっちゃうような台だけどね!」(←後半は作り)と言われていたので開店に間に合うような時間に目覚ましを掛けていたのだが、電話で起こされる。
「やっぱりホンモノを打ちに行きましょう。メンのゴッドを」
「(眠気眼で)はい……えっ!? それって遠いですよね?」
「えぇ。ま、自分が車出すんで乗っていてくれたらいいですよ」
「うーん、でもそこまで行ったら帰りたくなくなるだろうし。でも、今日は帰らないとならないし。うーん、あぁ、どうしよう、どうしよう……やっぱりやめときますよ……でも、せっかくなら……うーん」
「とりあえず迎えに行きますよ」

 あぁ、どうせ打つならホンモノ打ちたいし。嗚呼、嗚呼……。
 と、ウエノはそこで不思議な力を得た。クラクラクラッ……ぱかぱかっぱかーん!!

 セルシオの人がセルシオで到着。
「じゃ、テントウムシを打ちに行きますか?」
 そこで、俺(←軽く酩酊)、応える。
「いや、メンにしましょう」
「……えっ? ホントに? 行くの?」

 はい、というわけで、名神フリーウェイ〜!
 セルシオでグングン飛ばすぜ!……って、すごく飛ばすます。この方。
 飛ばす上に、ものすごくあおります。セルシオで。で、ものすごく幅寄せした上、パッシングした上、どかします。セルシオだけに。で、トラックもパッシングが見えるように左右に移動して、どかします。セルシオだとしても、それはどうかと、ね。で、左右に詰まっていて、どきたくてもどけない場合、真ん中から抜こうとします。セルシオの車幅じゃ無理だっていってんのに。
 ホント、この人、おもろいです。ちなみにヤクザではないです。まあ、ある意味、ヤクザよりも質が悪いっていう話もありますが……。

 まあ、そんなこんなしている間もメンのゴッドを打てるってことで車中は大盛り上がり! 天気もピーカンで……ん? ちょっと雨降ってきたけど、天気雨だけど、、、あっ! あぁ〜! 出たぁ!!


虹! くっきり! 虹!!

それもよく見ると……

2本出し! 出ちゃった、虹、2本出し!!

「これってどう考えても勝利への架け橋ってことでしょ! 万枚への架け橋ってことでしょ!!」
「2本ってことは2人とも万枚ってことだね! 間違いないね」
「イエーイ!!」

 だって。40近い大人の男が2人。セルシオ車内にて。

 はてさて、目的地へ到着。開店1時間押しにて到着。なんか洒落た店構えのそのホールに慌て気味で突入していくと……あるわあるわ、メンのゴッドが100台以上! 壮観! 圧巻! 履歴を見ると最高BIG回数130回とかゴロゴロ。前日、前々日に60〜90回っていう台もありまくり! 間違いない! えぇ、間違いないよ! やったね! ヴイ!!
 さて打とう、すぐ打とう、どれ打とう。っていってもこれだけ同じ台があると、迷うね。実際。でも、すでにBIG20回超えてる台もあったりして。急いで追いつかないとならないので、取り急ぎ、セルシオの人と並んで打ち始めることに。
 千円でどのくらい回るんだろう……えーと、回りません。しかもウェイトカットであっという間に10本消化。まあ、でも、万札入るサンドを使っているところは親切だよね!

 ……って、いやいや、抜く気マンマンだから。この店の人ら。
 何せ、この台、千円で18Gですから。極悪。イエス、極悪。

 って、そんな状況にニンマリしながら突っ込んでいるとセルシオの人(以下、セルシオだけにS氏)が初当たりゲット! なんか、光ったり、光ったり、またもや光ったりしながら、ドンドンドル箱積んでいきました。

 えぇ、はい。このときは、S氏が優勝だって、思ってましたよ。えぇ。

 でもね。沖Bってそんな簡単じゃなかったってことを、思い知らされることになるんだよね。その後。

 というわけで、それから6時間後かな。S氏が
「俺、もう、いくら負けてるかわからん。少なくても10はやられている。もう周期天井以外で当たる気がしない。もう、こここには居たくないから帰っていい?」
って言ってたからね。すごいね。そこのメンのゴッドは。S氏いわく、「鬼娘よりも極悪だよ」って。すごいんだよね。ホントに。
「はい、もう引き留める理由はないです。お疲れ様でした」と俺。
 ちなみに俺、そのとき7箱持ってた。余裕だった。
 でも、その3時間後、飲まれそうになってた。そこからちょっと盛り返して、3箱になったから止めた。結局、4千5百円負けだった。でも、ものすごく楽しかった。あの当時の、ゴッドシオ全盛期を彷彿とさせる、お祭りムードが満喫できたから、どこを見てもその台を本気でブッ叩いている人しかいない場所で、自分も本気でただブッ叩いていられることができたから、全然勝ちだった。勝ちも同然だった……。
 さってと、そろそろ帰るか……って、そういえば俺、Sさんのセルシオでここまで連れてこられたんだっけ。で、そのSさんはさっき帰ったから、えーっと……

 路頭に迷うってこのことか! あっはっは!!……つーか、ここどこ?

 カウンターの人にタクシーを呼んでもらって、とりあえず駅に行き、もう帰れないのでビジネスホテルに入って、就寝。なぜかホール内をジョッキ持って闊歩していたバニーガールを思い出したりしながら、就寝。

16日。

 起床。シャワー。チェックアウト。腹へる。読者の皆さんは忘れているかもしれないが、相変わらずベルトをしていないため、ますますローライズ。35歳にしてはズボンが下がりすぎているのでとりあえず適当なベルトをその辺の店で買い、したのち、「えきそば」なる食べ物屋を発見したので腹ごしらえ。天気がいいのでその辺のコンビニでビールを買い、ガブガブ飲みながら歩いていると……

「ねぇねぇ、あそこにあるのって……お城? だよね?」
「うん。たぶん。お城……だと思うよ」
「平成の世なのにね」
「平成の世なのにね」

 ホント、平成の世に似つかわしくないお城があるんだけど、ここ、どこ!

 ここ、どこ!!

 世界遺産に登録されたお城のある市に来てたんですよね。俺。
 まあ、なんなら一応見ておくかってね、その辺でワンカップ買ってがぶ飲みしてオッサン1人で入城→すごく綺麗!→天守閣→すごく綺麗!→近くの庭園→すごく綺麗!!→大満足!→良かった! 来てよかった!!

 神様ありがとう!!(←ゴッドに導かれてきただけにね)

 まあ、その後も昔ながらの食堂で酒飲んだり、駅前の串カツ屋で酒飲んだり、一人旅観光を満喫して、新幹線で酒を飲んで帰りました(泥酔)。
 帰京、即、打ち合わせ。のち、今度は先日出所した人の出所祝いの席へ。
 10人くらいいたのですが、そのうち3人は前科があるっていう、すばらしい飲み会でした。で、50歳超えたオッサン前科者と意気投合して馬鹿話をして夜中まで大盛り上がり。ギリギリゲロることなく帰宅し、就寝。

17日。

 もちろん、使い物になることなく、夕方過ぎに起きて、打ち合わせもぶっ飛ばし、なんとなくちょっとだけ仕事らしきものをして、勢いで買ってきたボジョレヌーボーを適当にがぶ飲みして今に至るわけです。はい。

 以上、最近の出来事でした。
 ……えっ? なんか結論出せって? えーと、じゃ、、、

「今年のボジョレはいまいち!」

 ……えっ? お前に言われたくないって?
 ごもっとも! おやすみなさい!!

追伸:ちなみに例のホールにあったメンはほとんどがマックスベット付近がやや陥没してました。ベット告知だけに殴りつけるからね。5G目は特にね。


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コメント 6

黒田B造

私の乳頭および頭頂葉も陥没しています。
なぜか今、宮崎にいますけど。
by 黒田B造 (2006-11-19 00:24) 

あちゃ

アナタスゴイネー \(^O^)/
by あちゃ (2006-11-19 04:34) 

ウエノミツアキ

>黒田さん
乳頭は遺伝だと思われますのでご容赦ください。ただしがんばり次第では勃起です……ちなみに例のVだと乳首も勃起ですか?……って、それはまた別の話で板違いなので直接聞きますで、よろしかったでしょうか? 追伸:宮崎ってもしやウッズ鑑賞!?

>あちゃ
なにが?
by ウエノミツアキ (2006-11-20 09:38) 

萬発

陥没の店!!
行くことに決めましたm(_ _ )m
by 萬発 (2006-11-24 03:21) 

ウエノミツアキ

>萬発さん
えーと、僕、毎日、夜寝るときも、うっかり昼寝しちゃってるときも、いつもあの店のあの台で初当たりを引いてる夢を見ちゃってます。で、5G目に陥没しているベットボタンを強打している夢を見ちゃってます。それでドットに華咲かず、レバーONでもピピッと鳴らず、第一停止でドカーン!……って鳴らず……でも、11Gにピピッでドキッて!……嗚呼、打ちて。100Gまであります。S市のV店にあったモノよりも、5Gを超えることが多いです。でも、32G以内で戻すことが多いです。超えても100Gまではあります。さておき、爆発力は俄然、城シティの店の方が上です。天井からも連しますが、振り分け弱い印象です。逆にいえば初当たり引いたときの高揚はハンパないです。それでぶっささった時には、もうたまりません。つーか、止まらなすぎて、逆に、「まだぁ? まだ、終わらないのぉ?」って、思っていると隣にジョッキ持ってるバニーがいて、思わず股間のV字を凝視しちゃってます。連チャンで頭がおかしくなっているので、完全に凝視しています(涎)。で、バニーに気付かれて、「はっ!」とかなって、涎をふいたりしながら、また叩くと光ってます。一気に7箱カッチリ積んで頭がおかしくなってふと横の方を見ると、オッサンが一撃10箱積んでいたりして、ドッキリです。「マジかよ!」なんていいながら、叩くと、またドットの華が咲くもんだから、たまりません。で、左上を見るとミラーボールがクルクルしている2階ステージにバニーが立っていて「ルーレットスタート!」とかいって、ルーレットが止まると「503番台……6でーす!」とか叫んだと思ったら、その台を思いっきり6に打ち換えたりします。もう、何から何まで夢の世界です。まあ、簡単にいってしまえば竜宮城みたいなもんです。いったら戻ってこれなくなって、無駄に時間を過ごして、歳をとってしまうんだろうなぁ……とわかっていても、行って、そのままずーっといたくなります。今も、今この瞬間も、あの店で打っていたいです。金と暇があったら、ずーっと、あの店にいたいです。つーか、住みたいです。横の駐車場にテント張って。そんな感じなので、僕も行くことに決めたいです。お金貸してください。
by ウエノミツアキ (2006-11-24 11:13) 

ウエノミツアキ

>萬発さんへ・その2
つーか、いっそお金ください。どこぞのメーカーのCMよりも遙かに見応えのある「親指エンタテインメント」をお見せしますから……つーか、沖スロの叩きっぷりでお金をもらえる仕事を早く見繕ってください。切望。で、何が言いたいかというと、あの店のメール会員になると、毎日5or6確定情報が送られ来ます。確認OKです。それを受け取るたびに、自分の打っている602番台が6で、台を開けて6って確認している自分を想像してうっとりしてます。だから早く、そのうっとり仲間になってください! 急いで! そして、早く、お金!!
by ウエノミツアキ (2006-11-24 11:21) 

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