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取り急ぎ、元気です【ボーナス小説収録】 [小説選]

 長野→東京→大阪→東京→山梨→東京……という感じです。現状。
 東京出入りはまだ終わってないようなので、詳細は後ほど書……くのかなぁ〜。

 取り急ぎ、かなり元気です。

 夏はまだ終わらない……

 はいはい。


追伸:久々の書き込みなのに、これで終わるのも何なので、この月末に出ている何かの本に載っているマンガの原作として書いた小説を、そろそろ載せてもいいかなって時期なので、載せておきます。よろしくお願いします。

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『双子と若者〜2007初夏〜』(※推敲なし。書き殴りママ) [小説選]

【小説】
『双子と若者〜2007初夏〜』
 <テーマ:ミート社 鶏肉袋も10年間偽造>

《§1》
 たとえば高校1年の時、クラスで財布の盗難事件があった際に担任教師は最後のホームルームで全員を座らせて、
「このまま犯人が名乗りを上げなかったら連帯責任で全員を停学処分にする!」
 と言ったのだが、それでも犯人は手を挙げず、代わりに手を挙げたのが弟だった。
 弟は犯人が誰かも知らないままで自ら罪を被った。そして担任教師は、財布を盗まれた相手が当時の県知事の息子っていうこともあったのだが、自分の監督責任を果たすことを逃れるかのように、ろくに事の真相を確かめることなくすぐさま弟を退学処分にした。
「お前、それでいいのかよ?」
「いや、ホントはよ、『私が犯人です』って最初に俺が手を挙げれば、他のみんなも続いて『いやいや、俺が犯人です』、『いやいや、私が犯人です』って手を挙げていって、最後に本当の犯人が『いや、私が真犯人です』って言ったら全員で挙げてた手を前に差しだし……『どうぞどうぞ』」
「ってそんなことやるわけねぇだろ!」
「そして担任、犯人指差し……『チェックメイト!』」
「って、だからやんねぇって! ていうか、何それ、誰かのギャグ? まあ、それはどうでもいいけどさ、おちゃらけてねぇで、ホントのところはどうなんだよ?」
「ん?……うーん……まあ、あの担任のことだから、本気で全員停学にしかねないし、そしたら後で犯人を吊し上げて、全員でソイツを恨むだろ? 逆に、あの後、犯人が自ら名乗りを上げたとしたら、それはそれで俺と同じく退学処分になる。それって自分が起こした罪以上の罰なのは明らかだから、罪を償い反省するというよりも担任のことを恨むだけになる。そのどっちにもしないためには、誰が誰を恨むことなく、全員が幸せになるには、俺が犯人の身代わりになって死ぬのが一番だったって、そんだけ」
「そんだけって、お前なぁ」
「いや、いいのいいの。その犯人も俺が身代わりになったっていうことを一生抱えて生きていけば、自責の念に駆られ続けてもう犯罪は犯さないと思うし。そうやって1個ずつ犯罪をなくしていけば、世の中から犯罪がなくなって、みんな幸せになります。それが私の幸せになるのです……って、教祖か。俺は。もうすぐ宙に浮けたりして!……(笑)」
「って、笑えねぇよ!」
 弟の幸二は、そういう人間だった。

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メモ [小説選]


 一番上。

 ……うーん、狙いを定めるためのバッテンを書くインクのことか?

 どんなだよ。何プレイだよ。

 というわけで、どんなインクでしょうか? ハガキに書いて送ってください。

 さて、小説を書くことにしました。
 別にどこに発表するでもなく、趣味で。
 それも、もっすごい勢いで。大量に。
 理由は年収10億稼ぐためです。

 先日、大崎なにがしさんと10億稼ぐ話をしまして。まるで具体性なく、

「10億稼がなきゃって思うとなんか大変でしょ? そこで『10兆稼がなきゃ』って思うわけですよ。すると、10億なんて大したことないんですよ。10兆に比べたら10億なんてほんのすぐそこでしょ? 10キロと比べたら10メートルなんてすぐそこでしょ? 10キロマラソンするのは大変だけど、10メートルだったら鼻くそほじってたら着いてるでしょ? ほら、簡単」

 って、話をしたら酷く納得していただきまして。
 しかも早速なんか動いていることを3日前くらいに知りまして。
「あっ、この人、本気で10億稼ごうとしているんだ。へぇ〜」ってなりまして。
「じゃ、俺も!」
「俺も俺も!!」
「私もがんばる!」
 って、なったんですよ。

 いつのまにか3人になってますが、すべて僕の人格です。あしからず。

 ……で、なんだっけ?

 そうそう、10億。

 さっき、風呂に入りながら10億稼ぐには具体的にどうしたらいいんだろうって考えまして。
 なにがし一万発さん的には結局は会社形態にしないとそこまでにはならんだろうって話。

 でもなぁ。ホント、会社だけはなぁ。R社のMさんも言ってたけど、「自分が捕まるのは構わないんだけど、その後会社が潰れたときの社員のことを考えるとねぇ。それが非常に重かった」って。
 ホント、無理。だから今まで編プロ作れるタイミングは何度かあったけど、やってこなかったわけだし。

 で、じゃ、会社じゃなくて、もっと現実的に、気苦労なく、とにかく楽に、難しいこと考えず、スパンと、最短労働時間で10億稼ぐにはどうしたらいいのかって、考えたところ……。

 小説しかないな。

 文字だけだし。

 いざとなったら紙と鉛筆さえあれば書けるし。

 1冊出して100万部売れば1億じゃん。

 10冊出せば10億じゃん。

 でも、10億目指していると大変じゃん。全部100万部って、結構プレッシャーじゃん。

 で、週に1冊。

 1年に54週で54冊。全部100万部なら54億。

 気持ち的には全部100万部目指していれば、10億くらいにはなるんじゃねぇの?

 って、なりました。

 ありがとうございます。

 HPの時を例に挙げるまでもなく、基本、口だけの男ですから、漠然とした目標のままだと、動かないので、締め切りを作れば、やるんじゃないかって、思うんですよ。
 文章書くだけなら、今からいろんなテクニックを学ぶ必要もないし。

 いきなり週に200枚とかは無理なんで、25枚くらいで。
 前に某月刊誌にて別名義で小説を書いていたときは1日で25枚書いていたので、週に25枚ならいけるでしょ? 50枚もいける? いやいや、いきなり無理するのはやめて、25枚程度から。

 というわけで、来週の28日(木)までに書きます。
 テーマは……今、ヤフーニュースのトピックストップのタイトルから取ろうっと。なになに……

「ミート社 鶏肉袋も10年間偽造」

 はい、じゃ、これで書きます。よろしくお願いします。

 ……その前に、ファックスのインクを買うのを忘れずに! 俺!

追伸:ちなみに締め切りを守るという難題は、さておき。


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シリーズ『陰謀妄想』第一弾〜とばっりちを受けた脇役〜 [小説選]

 少女は得も言われぬ不安を抱き続け、この数ヶ月を過ごしてきた。
 ただ、彼の、洋の言葉を信じて生きていくしかなかった。

「ホームは北海道ですから」

 東京に進出したとはいえ、自分を育ててくれた北海道は決して裏切らない。あくまで地方タレントだと言い続ける、洋。
 しかしその活躍はめまぐるしく、バラエティはもちろんのこと、ドラマにも出演。最近では大ヒットが確約されているアニメ映画の声優もやった。

「洋はやっぱりこのまま東京のタレントになってしまうんじゃないのかな……ダメ! そんなのゼッタイ、ダメ!!」

 彼女は北海道に生まれ、17年間その北の大地で過ごしてきた。
 広大な大地で育てば子は健やかにすくすく育つ、というわけではない。何気ない同級生のちょっかいを苦痛に感じて重く受け止め、悩み、自分を見つめて、死を考えるほど弱々しい者もいる。
 つらい日々を癒してくれるものは何か? 家族、友人、それだけじゃない。何気なく垂れ流されているTV番組が、そこに出ているタレントに助けられることも、あるかもしれない……。
 彼女にとって『水曜どうでしょう』が、そして大泉洋が、それであった。
 多感な時期を共に過ごした洋。苦楽を共にしてきた洋。
 洋がいなかったら自分がどうなっていたか計り知れない。
 洋が私を支えてくれた。洋が私のすべてだった。洋、洋……。

 番組が終わりを告げたとき、別れを告げられた気分になった。
 でも、彼なら近くにいて、自分に微笑みかけ続けてくれると思っていた。
 なのに、彼は、思っていた通り、東京へいった。
 地方でどんなに有名でも、東京で活躍できるわけない。きっと帰ってくる。きっと私の元へ帰ってくる。そう思ってた。
 でも、受け入れられている。人気が出てきているのをイヤでも感じる。そのたびに不安は募るばかり……でも、大丈夫。でも、大丈夫。って、言い聞かせていたけど……。

 ドラマ『東京タワー』主演決定。

「もうダメ! ホントにダメ! このままじゃ、ホントに、ホントに、洋が東京のタレントになっちゃう! 洋が帰ってこなくなっちゃう! ダメ、ダメ、ダメ、、、あぁ、どうしたら、どうしたらいいのぉぉぉ!!…………あっ」

 彼女、陰謀、働く。

 まず出演者リストを確認した。脇でありながら、簡単に代役は立てられない、居なくなったら取り返しの効かない役どころの者。そして私生活では脇の甘い者……。
 ターゲットはすぐに見つかった。まさに適役。ヤツしかいない。
 その男のスケジュールを調べた。なんと自分のいる北海道にやってくるではないか!

 彼女は洋を自分の元に取り戻すべく神の計らいだと感じずにいられなかった。

 当日。彼女はホテルで待ち伏せし、夜の街へくり出す彼を追った。追いながら友人の何人かに電話した。
「今、お笑い芸人がいるの! ねぇ、一緒に飲もうって誘ってみるから、早くおいでよ!!」
 彼と友人はすぐに彼女たちの誘いに乗り、一緒に飲み、夜も更け、当然にようにホテルへ。そして彼女は彼の部屋へ……。

「……あの、実は私、17歳なんです」
「えっ? な、なに?」
「私、17、」
「……えーっと、聞こえませ〜ん! 僕、聞いてませ〜ん! はい、いっただきま〜す!!」
「あっ、やめてください……あっ」

 もちろん退っ引きならない状況になってから年齢を明かすというのは計算ずく。
 翌朝、彼女は作戦通りに警察へ駆け込んだ。

「あのぉ、大人の人に、『やめてください』って言ったのに無理矢理ホテルで……」
「なに!? 誰に? 知り合いか?」
「知り合いっていうわけではないんですけど、その、TVに出ている人で……」
「タレントか! 俳優か! 芸人か!!」
「あの、山本。極楽とんぼの山本……」

 こうして彼女の陰謀通り、山本は未成年淫行の容疑がかけられてその日のうちに
解雇となり、彼が出演していた『東京タワー』の放送延期が決まった。
 そしてその問題は社会的大問題となり、相方の加藤は泣き叫んだり、欽ちゃんは球団をなくそうとしたり、それで署名運動が起きたり、1万人が署名したり、欽ちゃんはやっぱり野球を続けるとか言い出したり、山本は住んでいるマンションを出なくちゃならなくなったり、山本の人生は終わったり、終わっちゃったり、たぶん、もう、終わっちゃったり……

「私、もしかして、とんでもないことをしてしまったのかも……って、ま、いっか! アイツ、デブで気持ち悪かったし。洋様、こんな私でどうでしょう?」

【今回の陰謀妄想】
「極楽の山本がクビになったのは、大泉洋の熱狂的ファンが『東京タワー』の放送を潰すために仕掛けた陰謀」


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